ライフサイエンス関連の本を読んでいたら、DNAとかRNAの話が出てきました。私は、生物が苦手でしたので今一頭に入ってきません。そこで、Websiteで調べていたら「DNA暗号」に関するクイズが紹介されていました。生物学が得意な方は、問題「ATGAAAGCAAGCGCTAATTAAの暗号を解読してください」を考えてみてください。生物学が詳しくない方は、p.1に解き方と答えが書いてあります。では、資料をご覧ください。
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p.1 先ず、約束事があります。先頭ATGの3文字は「開始コドン」と言って、読みません。2回目に出てきたATGは下表に従い「M」と読みます。TAA、TAG、TGGが来たら終わりです。例題の答えは「かあさん」と置き換えられます。問題1と2を考えてみてください。答えは、最終ページにあります。DNAコードT・A・G・Cから3個選ぶ組み合わせは、4×4×4=64通り(上表)であるのに、タンパク質を作るアミノ酸は20種類(下表)しかないのです。赤枠の部分をご覧ください。4種類のコードに対応するアミノ酸はセリン(S)1つです。
p.2 RNAの暗号表です。DNAの暗号表との違いがどこかわかりますか?
p.3 DNAとRNAの一部の構造式を示しています。構造式の右下の枠内をご覧ください。DNAは「H」、RNAは「OH」です。 RNAはコピーする際に使われるので、用事が済んだら分解されなければなりません。逆に、DNAは頑強である必要があります。そうしないと頻繁に変異していってしまうからです。OH基には孤立電子対があるため、分解され易くなっています。構造式の右上の「塩基」に入るアミノ酸がDNAとRNAでは一部異なります。アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)は共通ですが、DNAはチミン(T)、RNAはウラシル(U)の違いがあります。したがって、p.1と2の暗号表に違いが生じる訳です。
p.4 RNAの分解反応を示しています。
p.5 左上がDNAの一部がほどけ、下側のDNAが鋳型になってRNAができてくる図です。右下は、この部分の詳細が書かれています。p.3の赤枠のアミノ酸が近づいてきて結合してRNAが形成されていくのです。
p.6 p.1の答えです。
以前、DNAの情報を読み取っているCGを紹介しました。「神秘な世界、忙しく動き回るもの」内の動画をご覧ください。