「虫は人の鏡」(著者:養老孟司 発行所:毎日新聞社)を紹介します。「どろどろの液体から形ができてくる」でも「擬態」の話題を取り上げました。本日紹介する本の著者である養老孟司氏は解剖学者で「バカの壁」などの著作でも有名ですね。収載されている文章は20年ほども前のものらしいですが、考えは変わっていないので、そのままだそうです。養老氏の文章に写真が載っているのですが、見ていても奇麗です。虫嫌いな方も楽しめます。この写真は、海野和男氏が撮られた貴重な写真です。是非、本を取って眺められたらと思います。 この本の中から擬態を一部紹介します。 資料中の写真はWebsiteで探してピックアップしてきたもので、海野氏の写真の方が素晴らしいです。
資料はこちら → 擬態
p.1 右側の写真が虫そのものの写真です。左側のどこにこの虫が潜んでいるか探してみてください。ボーイスカウトのリーダー時代に「カムフラージュ」というゲームを実施したことがあります。 こうもり傘、ボール、昆虫のフィギュア、スプーン、ボールペン、湯飲み茶わん等を林や野原の中に隠しておき、見つけるネイチャーゲームです。皆さん、下を向いて探すのでぶら下がったこうもり傘などを見逃すことがあります。 年齢に合わせて、難易度を上げると面白いゲームです。 感性を磨くゲームとして試してみてください。
p.2 威嚇する模様や形態をしている虫がいます。 蛾や蝶には目玉の模様をしたものが多いですね。猛禽類のフクロウの目玉に似せているという説があります。メダマヤママユは通常は目玉模様を隠していますが、危険を察知すると目玉模様を見せて威嚇するようです。エドワードサンやユカタンビワハゴロモは蛇やトカゲの頭のような形態をしています。虫も捕食されないように知恵を絞っているわけです。
海野氏は毎日ブログ更新しています。 → https://www.goo.ne.jp/green/life/unno/diary
上述の本では、擬態の他に「死んだふり」「メタリック」「トラが出る」というコンテンツもあります。
人間社会における「擬態」もあるのでしょうね。皆さんは、生きていく上で、虫から何を学びますか?