「ゴリラ・イルカの仲間を信じる力」(著者:山極寿一、田島木綿子 発行所:青春出版社)を紹介します。霊長類学者の山極氏と海獣学者の田島氏が、現代人が見失いつつある「つながりの本質」や「本当の知性」を問い直す対論集です。
- ゴリラは互いの顔をじっと見つめ合い、息遣いや表情から感情を読み取ってコミュニケーションをとっていて、ドラミング(胸を叩く)は威嚇ではなく、「これ以上近づくと喧嘩になるから離れよう」という無用な争いを避けるための平和的サインだそうです。強い個体が威嚇しているのだとばかり思っていました。 ゴリラのやり方を、どこかの国の指導者達も見倣って欲しいものです。
- クジラやイルカのリーダーは、経験豊富なメスだそうです。厳しい自然を生き抜くための知恵を親から子へと確実に繋ぎ、時に別の種のピンチを命がけで守るような強い結びつき(利他行動)も示します。
言葉やテクノロジー(スマホ、SNS、AI)に依存し、効率や競争、相互監視の息苦しさに疲弊する現代人に対し、言葉を持たない野生動物たちが実践している「身体的な共感」と「無条件の信頼」こそが、豊かな生き方を取り戻すヒントになるようです。