「めくるめく元素」(著者:宇田亮子 他 発行所:明日香出版)を読んでいたら、「シャペロン」と言う耳慣れない単語が出てきましたので、早速調べてみました。洗濯後の衣類を綺麗にたたむように、タンパク質を正常な形状にする(フォールディング)役割を持つタンパク質を「シャペロン」と呼ぶそうです。
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蓋が付いた容器の中にタンパク質を入れて、正しい状態にフォールディングした後、容器から排出します。正常なプリオンタンパクと病気になるプリオンタンパクは形状が異なっています。分子配列が同じでも、形状が異なると正常・異常の違いが現れるのです。シャペロンが正常に働いていないと、異常なプリオンタンパクとなり、病気になってしまいます。左下の写真をご覧ください。卵白を70℃で加熱すると通常凝集しますが、シャペロンを添加しておくと凝集しないことが実験で確認されています。このシャペロンは、この他にも機能があるそうです。気になる存在ですね。 以下はシャペロンに関する説明動画です。