研修生から「2段サンプリング」の質問がありましたので、資料にまとめてみました。
資料はこちら → 多段サンプリング
p.1 「2段サンプリング」は、N個ずつ入った箱がM個あり、そこからm個の箱を取り出し、その箱からn個サンプリングして平均値や分散を算出します。誤差の分散を下欄に記します。「層別サンプリング」は、母集団内を層別で分類後、層別の比率に合わせて層別毎にサンプリングする方法です。2段サンプリングの誤差分散の式において、M=m、Nbar>>nbarとおき、右下の式になります。層別にすることで、層内のばらつきを小さくして精度が上がりますが、層別にするコストは高くなります。
p.2 「集落サンプリング」は、母集団を集落毎に分けて、目的の集落についてサンプリングして評価する方法です。誤差分散の式は、2段サンプリングの式において、Nbar=nbar、M>>mとして、右下の式が得られます。ある特定の地域のデータを分析する際に用います。
p.3 「系統的サンプリング」は、周期的にサンプリングするので、効率的です。ただ、母集団に周期的なパターンがある場合は、分析結果に偏りが生じるので、要注意です。
p.4 各サンプリングについて、メリット・デメリット及び用途を表にしておきます。