トピックス 品質工学

測れるものは適用可能

更新日:

品質工学は用いてソフトウェアのバグチェックができることを「そもそも品質工学」で説明されています。まとめてみました。

資料はこちら → そもそも(ソフトウェア)

p.1 第74話「ソフトへの適用」から、品質工学は「評価技術であって、測れるものであればソフトウェアでも解析可能です。第75話「ソフトウェアテスト 2因子間の組合せ」から、自動販売機のプログラムのバグ出しの話があります。全て網羅的にチェックするには1,632,800通りの組み合わせがあります。ソフトウェアなど情報の世界では、「Kuhnの法則」により、複雑な多因子の組合せで発生するバグは少なく、不具合の7~9割は、2因子間の機能の組合せで発生することがわかっています。

p.2 第76話「ソフトウェアテスト 状態と動作」から、自動販売機の検査を直交表に割り付ける事例で説明しています。個々の金額は割り付けない。境界値付近を割り付ける。動作状態に関する2つの直交表を作成する必要がある。としています。

p.3 第77話「ソフトウェアテスト 直交表の繋げ方」から、2つの直交表の作り方を説明しています。1つ目は「直積」という方法で、①状態の直交表に対して、②動作の直交表を直角に配置させています。内側の直交表と外側の直交表で割り付けると説明している場合もあります。直積法では、例えば、(状態A1B1C1、動作A1)(状態A1B1C1、動作A2)(状態A1B1C1、動作A2)の評価を行います。掛け算の数だけ評価することになります。評価結果は、正常が0異常を1と評価します。2つ目の方法は、「並列」で、この場合は、(状態A1B1C1、動作A1B1C1)の組み合わせで評価します。評価結果は、2因子の組み合わせ結果としてまとめ直します。A1B1の結果は、0(青枠)。A2B2の結果は1(緑枠)です。1の部分(オレンジ)に関する因子不具合の原因と推定できます。

p.4 表中の合計は、同じ色のセルの値を足し合わせたもので、数値が大きい因子にソフトウェアのバグがあることを推定します。赤い塗りつぶしの部分では、H3あるいはB1・B2が関与したバグであると推定されます。要因効果図を作成すれば、どの因子にバグが生じているかについて、目でみることも可能です。

 

 

-トピックス, 品質工学

Copyright© 進化するガラクタ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.