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時が経つのが速い

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1杯目のビールが美味しい理由を数学的に証明してみました」(著者:堀口智之 発行所:幻冬社)を読んでいたら、「歳をとるとなぜ時がたつのが速く感じるか?」という問題を数学的に解く話が載っていました。以前、「人間は「考える葦」であると共に「考える管」である!」で紹介した「動的平衡」でも同じ話題が取り上げられていました。

資料はこちら → 記憶量

上述の本では、3歳までの記憶は無しとし、4歳では年の逆数だけ記憶が残るとします。以降、10歳では歳の逆数を足して合計1.10となります。60歳まで続けていくと2.85となります。右のグラフをご覧ください。100歳では、記憶量3.35となります。20歳前半で人生の半分の記憶を獲得するのです。若い時期に勉強するのが大事な理由がよくわかります。歳が高くなると情報量が多過ぎて、脳もオーバーフローしてしまうのですね。記憶するための時間が足りないと感じるので、歳をとると時が経つのが速く感じるのです。高齢者が、最近の記憶より幼い頃の記憶をよく覚えているのもわかる気がします。ただ、100歳になるまで、記憶量の増加スピードは遅くなりますが、伸びているので、まだまだ勉強を継続していきたいものです。

動的平衡」の著者である福岡伸一先生は、歳をとると実際の時間体内時計の時間で割った数値よりどんどん小さくなっていくからと説明されています。歳をとると、分母の体内時計の時間が、タンパク質の代謝回転が遅くなることで大きくなって行きます。

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