ロジカルシンキングやクリティカルシンキングという言葉は聞いたことがあると思いますが、「ラテラルシンキング」という言葉は、知っていますか? 「水平思考」ならば、聞いたことがあると思います。我家の本箱にブルーバックスの「水平思考の世界」(著者:エドワード・デボノ 発行所:講談社)があります。日焼けした本で、初刊が昭和46年です。購入したのは昭和51年の第13刷目ですから、当時、「水平思考」という概念が流行っていたと思われます。この3つの思考法が組み合わさると最強になるようです。「天才たちの思考法」(著者:木村尚義 発行所:総合法令出版)を図書館から借りてきて読んでみました。ラテラルシンキングについて、事例を基に分かりやすく書かれていますので、読んでみてください。Web情報とこの本からの情報を合わせて資料にまとめてみました。
資料はこちら → ラテラルシンキング
p.1 先ず4つの問題を考えてみてください。答えを見ずに、できるだけたくさん想像してみてください。
p.2 ①の問題については、「1人4個ずつに分けて、残りの1個を3等分して分ける。」と答えるのが一般的ですが、最後の1個は等分に分けるのは難しいかもしれません。ラテラルシンキング的な解答は、「ジュースにして分ける」です。発想の転換ですね。さらに「1人4個ずつに分けて、残りの1個の種をまき、実ったオレンジを均等に分ける」という気の長い解答もあります。まだ、他にもあるかもしれませんが、いろいろな視点で発想することがラテラルシンキングなのです。 ②は、右図のようにマカロニが入った袋を秤の上に載せて、200gを取り出して300gにします。足し算ではなく引き算にするわけです。重さを計る際に、少しずつ加えて計ることに慣れてしまっていませんか? ③は、三角錐のコーンに盛ったソフトクリームがあるので、思いつきやすいと思います。④は、幾つ思いつきましたか? 輪ゴムを使って遊んだことがある方は、たくさん思いついたのではないでしょうか? 昔、割り箸鉄砲や糸巻き戦車でよく遊びました。最近では、開かない瓶の蓋を開ける際によく使います。「溶かしてタイヤにする」という発想は、なかなか出てきませんね。このような突飛な発想でも構わないのです。
p.3 では「10項目をすべてよく読んでから問題を解いてください」を解いてみてください。
p.4 また、引っ掛かってしまいました。「3分間でわかる人の心理」で取り上げているように、研修生に仕掛けていることに、今度は自分がトラップされてしまいました。上述の本も上手くレイアウトされていて、問題9と10はページをめくらないと読めないようになっているのです。問題1がオレンジジュースのリンゴ版なので、ラテラルシンキングの問題だと思って、つい解き初めてしまいました。問題8辺りから違和感を感じはじめて、問題10を読んで「やられた」と思いました。「すべて読んでから・・・」というのを無視してしまうのは、テストや試験を受ける際に身につけた常識だそうです。時間内に解かなければいけないという強迫観念があるためですね。折角の問題なので、解いてみました。青字で解答例を書いておきます。 問題6は、北極〜南極ではなく、北極〜赤道の間違いでした。1円玉と1万円札はほぼ同じ重さだったのですね。
p.5 ラテラルシンキングをする際に、チェックする項目が左表ですが、上述の著者はトランプで覚えることを紹介しています。スペードなどの形でイメージしておくとチェックポイントを忘れないようです。表にまとめておきます。ロジカルシンキングとラテラルシンキングの違いを左下に載せておきます。
ブルーバックスの「水平思考の世界」(著者:エドワード・デボノ 発行所:講談社)をもう一度読んでみようと思います。