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3分間でわかる人の心理

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 研修では、いろいろなことを実践しています。 「3分間テスト」ご存知ですか? 私は、このテストをボーイスカウトのリーダー研修で初めて体験してから、いろいろな場面で使わせてもらっています。できずに悔しかったので。 → 3分間テスト 

 テスト3分間です。要領は、テスト用紙は開始まで伏せておきます。よく読んでから実施ください」とか「これは速さと正確性を診断するテストです」と言ってください。終了したら声を上げずに手を挙げてください」と言ってください。「スタート」の合図で開始し、1分毎に時間経過を伝えてください。最後の3分は1分あるいは30秒毎に時間を伝えてください。⑤3分後、終了の合図で終わります。まだ問題の途中の方のために、「20番目の問題を読んでください」と言います。

 この問題を、いろいろの年代の方に試してみました。 

    次の資料をご覧ください。 → 3分間テスト結果 

新入社員中堅社員で終了までに要した時間を「ヒストグラム」にしてみました。新人は早い方に中堅は後ろの方ピークがありそうです。 実は私は3分ぎりぎりでしたので、180秒のところでした。 管理職級の方に実施した際も、ほぼ中堅と同じような分布でした。 なぜこのようになるかわかりますか? 我々社会人は、時間に追われて仕事をしていますので、問題の1番目に「はじめる前に、全部目を通してください。」と書いてあっても、最後まで読まずに開始してしまうのです。読む時間を節約してしおうとしてしまいます。 読み始めていた方も、周囲で手を挙げる姿が見えたり、含み笑い声を聞くと「焦り」が生じて、最後まで読まないのです。新人の方々は、真面目に最後まで読むのでしょう。 あまりに早い方もいます。この方々は、あまのじゃくで逆から読む人か、20番目が目に入った方でしょう。

 品質系の講義の前にこのテストを実施していますので、テストが終わった後に教訓として「SOP(作業手順書)は真面目に読みましょうね」と言っています。 また、テスト中に終了の挙手時に、声で時間を伝えて、自分の終了時間をテスト用紙の左上に記入しておいてもらっておくと、この後に「QC7つ道具」の講義を実施する場合には、データの見方として「ヒストグラム」の教材に利用できます。

 3分間で、どんな性格かもわかりそうですね。試してみてください。

 

 

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