トピックス 品質工学

複数項目で評価したい

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品質工学において、複数の項目について満足させたいことがあると思います。SN比は加法性がありますので、評価したい因子についてSN比を算出しておいて足し合わせた総合SN比を算出する方法を説明します。

資料をご覧ください。 → 総合SN比

種々の因子について、SN比を算出します。外観点数化してSN比を算出する方法は以前「ご利益は‥‥」で紹介しましたが、この方法結構使えます。感覚的なものを数値化しても、結構評価できるのです。膜厚は動特性でSN比を算出してもよいですが、目標値からの偏差の望目特性のSN比でも構いません。転写性の場合は、標準SN比を用います。 標準SN比については、「世の中、直線だけではない」で説明しています。右欄に用いるSN比の式を書き込んでおきます。

上表により複数の項目についてSN比を算出した時は、因子の寄与度を各因子のSN比に掛けて足し合わせて総合SN比を算出します。事例1は、射出成形の場合で、ヒケやバリなどの外観状態を点数化してSN1をもとめ、転写性について標準SNを算出します。SN1とSNの寄与度は、総合SN比が理想に近い程大きくなるように分配して決めてください。SN比の式が難しくて品質工学を敬遠する方がおられますが、理想なものがSN比が大きくなるような式であれば、なんでもよいぐらいの気持ちで考えられたらよいと思っています。

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