昨日、複数の誤差因子がある場合のSN比や感度を算出する方法を説明しました。本日は、いじわる試験的な誤差の事例を取り上げます。
資料をご覧ください → 複数ノイズその2
「ご利益は‥‥」「○×でも大丈夫」では、直交表の各行の評価結果は50点ぐらいが良いと説明してきましたが、30点ぐらいでも要因効果図は描けると思います。制御因子の水準幅を拡げて3~5割が合格にする方法もありますが、いじわる状態を過酷にして、3~5割が合格で残るまで、ふるい落とす方法もあります。表に書いてあるように、誤差1~5まで、徐々に負荷をかけていき、合格が3~5割になった時点の特性値あるいはSN比を用いて要因効果図を描きます。このような方法を用いれば、要因効果図の精度・信用度は上がります。いじわるは組み合わせても可です。100℃煮沸後、屈曲試験をするなどです。