Excelの関数は時折新しい機能が追加されているようですが、なかなか気が付いておりません。最新の関数ではないと思いますが、「スピル」と「XLOOKUP」を使ってみました。
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p.1 従来の方法で九九の表を作成する場合は、左上のセルに行と列の掛算の数式を入れて、右方向と下方向にコピーしますね。この際に、変化しない部分に「$」を付けますが、付ける場所に少し悩みます。 「スピル」で実行すると簡単です。左上のセルに行範囲と列範囲を掛ける数式を入れるだけで、瞬時に九九の表が出来上がります。左上以外のセルにも同じ数式が入っていますが、薄文字になっています。 この部分の削除や訂正はできません。編集は、左上の1つのセルのみです。 以前に、このようなExcelファイルに出会ったことがあり、編集できずに困りましたが、この「スピル」を使っていたのですね。
p.2 左の基データがあり、この中から岡山・石川・神奈川の郵便番号を調べたいとします。今までは「VLOOKUP」という関数を用いて実行してきました。この関数は、①引数全て書かないとエラーになってしまいます。例えば最後のFALSEを書き忘れるとエラーとなります。②3番目の引数は選択範囲の何列目かを指定する数字を入れます。この場合は支店名が1列目で、調べたい郵便番号が2列目なので「2」とします。③VLOOKUP関数の場合、選択範囲の左側にある項目は検索してくれません。試しに「ー1」を入れてみましたが、エラーとなりました。 「XLOOKUP」を用いると、参照範囲を列で指定可能のため、上述の③のように参照範囲の左側の項目も検索可能になりました。
p.3 「XLOOKUP」と「スピル」を併用してみます。岡山・石川・神奈川の郵便番号を調べる際に、岡山の右セルに「XLOOKUP」を入力すれば石川と神奈川の郵便番号も直ぐ検索可能です。検索範囲と戻り範囲を設定する際に各々の列、この場合はBとCをクリックします。そうすると「XLOOKUP」の引数に「B-B」「C-C」が入力されます。石川と神奈川にも同じ式が入っていますが、薄字になっており編集はできません。
Excel関数もいつの間にか進化しているのですね。皆さんも、時折チェックしてみてください。Excel365の場合、随時、新しい関数が追加されていくようです。