生産管理その2です。生産の形態についてまとめています。
資料はこちら → 生産管理その2
p.1 出荷仕様が確定するポイントのことを「デカップリング・ポイント」と呼びます。製品設計から配送までの間のデカップリング・ポイントの位置により、生産方式の名称が異なります。見込み生産は、ある程度在庫を準備しておいて、顧客からの注文に直ぐ対応できるようにします。個別受注生産は、顧客からの製品仕様のインプットにより、製品設計から着手することになるので生産リードタイムは一番長くなります。デカップリング・ポイントが上流にあればあるほど在庫を持たないので、製造原価は安くなります。ベースとなる中間製品を製造しておき、受注が来てから作り込む、受注組立や受注仕様組立は、生産リードタイムを低減するため、この生産方式を採用することもあります。 各々の事情に応じて適した生産方式を選ぶ必要があります。
p.2 生産方式について、物理的、生産的あるいは生産数量的な視点で分類した表です。製品製品の形態によって生産方式が異なるのは分かりますね。
p.3 工程の特性による生産方式の違いです。コンベアで流れるフローショップ方式は、大量生産が可能で、生産計画立案も容易ですが、多品種生産には向きません。多品種少量生産には、ジョブショップやセル生産が適しています。多能化ができていれば、セル生産方式は生産リードタイムを短縮でき、責任を持った生産が可能です。
リスクと効率のバランスを考慮した上で、デカップリング・ポイントの設定や生産方式を選択していきます。
本日の相田みつを語録は、「くさびだから 一番大事なところへうつ くさびだから見えないようにうつ」