先週末に「優れもの画像ソフト」にて、「ImageJ Fiji」を紹介しました。本日は、このソフトを用いて面積や寸法を測定する手順を説明します。
資料はこちら →. ImageJ その2
p.1 面積計測の手順を説明します。結果検証するために格子状の画像を作成し、予めファイルを保存しておきます。先週と同様に①ImageJを起動し、Image→Type→16 bitで白黒画像にします。②赤の方がわかりやすいので、Image→Adjust→Thresholdを用いて先週同様に求めたい面積エリアを赤に調整します。③Analyze→Set Measurementをクリック後、設定画面で④Limit to thresholdにレ点を入れOKをクリック、⑤Analyze→Measureをクリックすると、赤の面積の数値が113959と表示されます。⑥設定画面でレ点外し、⑦Analyze→Measureをクリックすると、エリア全面積の数値が229441と表示されます。赤の面積/全面積=0.497とほぼ0.5に近い値が得られました。枠線の誤差がなければ0.5になると思います。
p.2 寸法計測の手順です。①今回は辺の長さが3、4及び5cmの直角三角形を回転させた図形とスケールを合わせた画像を予めファイルとして保存しておきます。②ImageJでファイルを開き→直線のアイコンをクリックして、スケール上に直線を引きます。黄色の線なので見難いのでご注意ください。開始点と終点に□が表示されます。③Analyze→MeasureとするとLengthが290と表示されます、④Analyze→Set Scaleで設定画面が現れますので、⑤スケールの長さと⑥単位を入力し⑦「Global」にレ点チェックし⑧OKをクリックします。③の290を5cmに置き換えています。⑨直線を選んで、測定箇所(今回は4cmの辺)に直線を引きます。⑩ Analyze→MeasureとするとLength4.083と計測されました。同様に3cmの辺に直線をひき計測するとLength3.012と計測されました。小数点以下の誤差は、直線を引く際の誤差だと思われますが、ほぼ目的の数値を得ることが可能です。
今回、面積と寸法計測を試してみました。不定形の面積でもThresholdを用いて特定できれば、面積を割り出すことは可能です。顕微鏡写真の寸法計測にも十分利用可能ですね。また、他の利用法が分かりましたら、報告します。皆さんもトライしてみてください。