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職場環境は自然のゆらぎに近いですか?

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生産性をあげるには?」で悩まれている方が居られると思います。前回紹介した幸福度の研究をされている矢野和男氏等のチームが面白い研究結果を発表しています。詳細は次の資料をご覧ください。

資料はこちら → https://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2015/06_07/2015_06_07_13.pdf

図2をご覧ください。加速度センサを身に着けて体の動きをモニタリングした結果が左図で、一定の周期Tの起きる頻度を1/Tに対してプロットすると反比例のグラフが得られます。富士山パターン自然のゆらぎで、勾配が急なパターンが幸福感が低い場合になります。周波数fのゆらぎが心地よい環境であることと似ています。富士山パターンに近い場合に、数値が大きくなるように指標値を決めます。以前のブログも参考に「見えるものにも1/fのゆらぎがある?」「心地良い音の法則は?

図4をご覧ください。上記の1/Tゆらぎの指標値が大きいほど、コールセンターの受注率が高くなることがわかりました。受注率はベテラン社員が居る時に高くなるのではなく、①「退屈」と「不安」の谷間にある環境下、②休憩時間に雑談が弾む場合、③個人ではなく集団の身体活動が活発な場合に高くなるようです。

野球に喩えて、面白い記述があります。通常、業績評価値KPI(Key Performance Indicator)は、実績で評価されがちです。 例えば、野球の場合、出塁する場合に評価点が上がります。これを「直接項」とすると犠打も得点に関与するわけなので「共生項」とします。この両方を加味してKPIを計算する評価関数も生産性を向上する方法になるそうです。

生産性を上げるには、気持ちよく仕事ができる環境下にし、正当に評価することが大事なようです。

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