ヒトには紫外線を見ることができませんが、蝶や鳥は感知することができるようなのです。
資料をご覧ください → 紫外線、眼
p.1 ヒトにとって、モンシロチョウは白色ですが、モンシロチョウは、紫外線の反射でオスとメスを識別しています。左側が可視光と紫外線を照射した際のメス、右側がオスです。メスは紫外線の反射率がオスよりもい高いのです。 一方、シオカラトンボの場合、オスがワックスを分泌することで紫外線を反射しやすくなりメスが識別し易くしています。
p.2 「ここまで付き合う?」でも取り上げましたが、カラスにゴミ置き場を荒らされないように黄色のゴミ袋を用いますが、黄色でカラスが見えなくしているのではないのです。袋内の物で紫外線が反射してくるのを防止する化学成分が袋素材に入っている目印に黄色にしているだけのようです。 「見えないようにしているだけ?」で蛍光増白剤の話をしました。紫外線を吸収して青色の蛍光が発する蛍光増白剤を洗剤に入れることにより、洗濯物が白色に見えるようになります。蛍光ペン、マーカーもそうですね。ヒトは紫外線を間接的に蛍光で見ていることになります。
植物は、花が葉よりも紫外線を多く反射することにより虫を近寄らせて受粉を助けてもらっています。人間以外の動植物は紫外線を上手に利用していますね。