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巨大、爆発もする?

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あなたの知らない心臓の話」(著者:ビル・シャット 発行所:原書房)を読み始めました。最初のクジラの心臓の話が出てきます。カナダのニューファンドランド島に打ち上げられたシナガスクジラ標本を作製するのですが、巨大な心臓を標本にする話が述べられています。 解体時の写真を見ると如何に大きいかがわかると思います。

標本作製工程を説明します。先ずは腐らないようにホルマリン漬け→ 水分と脂分をアセトンに置き換え→ アセトン気化→ シリコーン注入→ 硬化剤で固める。 動脈が赤、静脈が青になるようにシリコーンに色素を加えたそうです。

この標本は、トロントのロイヤルオンタリオ博物館に展示されているようです。隣に人が立っていますが、巨大ですね。動脈などの血管を含めない心臓そのものの高さ1.06メートル幅0.96メートルだそうです。血管を含めるとさらに高さが高くなり、1.8mぐらいかな?

ネズミゾウ体重に占める相対的な心臓のは約0.6%ですが、シロナガスクジラ約0.3%と半分の比率だそうです。なぜ相対的な比率が小さくても、あの大きな体の隅々まで血液を送液できるのでしょうか?小さくともパワーがあるのでしょうか? まだ解明できていないようです。水深300mぐらいまで潜水可能なクジラは30気圧ぐらいの圧力がかかるので、ポンプもよほどパワーがないと送液できないような気がします。 因みに、知床半島の事故の話では、通常人間は60mぐらいまでしか潜れませんが、「飽和潜水」を用いれば100mまで潜れるとニュースで言っていました。

雑談ですが、死んだクジラが打ち上げられた際に、爆発するそうです。近くに寄らない方がよいかもしれません。

クジラの爆発の動画(見たくない方は見ないでください) → https://www.youtube.com/watch?v=o1e-6gZjjLU

 

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