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言い伝えに触れて

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神様はどこに?」で紹介した「始まりの木」では、民俗学を研究している主人公が恩師と共に日本各地を巡りますが、遠野物語の話題も出てきます。遠野物語は柳田国男の代表作で、一度読んで見たい本ですが、まだ手に取って読んだことがありません。少し読み難い印象がありましたので、写真が多い「遠野物語の世界」(著者:石井正巳 発行所:河出書房新社)を借りて来て読み始めました。 実際にどこに存在するかなどの情報を記録するために資料作成してみました。

資料はこちら → 遠野物語

p.1 「石塔の多きこと諸国その比を知らず・・・」という書き出しが遠野物語の序文にあります。 附馬牛(つきもうし)地区にある「火渡の石塔群」は写真のように石塔がたくさん並んでいるようです。この他にも、早池峰山古参道跡など各地に石塔が見られるそうです。

p.2 遠野地方の盂蘭盆では、「灯籠木(ムカイトロゲ)」といって、男性は白女性は赤い旗を掲げて迎える風習があります。 菅原神社(附馬牛町大袋)獅子舞も見てみたいものです。土淵町の雨風祭では、豊年満作を祈願して男女の藁人形を担いで行列します。などを使って男女の局部を上手く表現しているそうです。

p.3 石上山登山道には、女人禁制の山巫女に乗って登る際に、大雨風が起きて、姥石牛石になってしまったと言い伝えられる石があります。 続石は、2つの柱の上に笠石が載っています。写真を見ると、この石は片方の柱の上に載ってバランスがとれているようです。一度見てみたいですね。 この笠石は、最初、泣石の上にあったのですが、気位の高い石は、自分の上に石があるのが嫌だと一晩泣いていたので、弁慶続石の上に載せ変えたと伝えられています。

p.4 昔、山奥に「マヨイガ」という異郷があり、そこから流れてきた赤いお椀を拾った女が裕福になったという言い伝えがあります。栃内地区の「白望山」近くにあったと言われていますが、現在の白見山のことでしょうか? 遠野ふるさと村に、マヨイガに関する資料マヨイガの森を再現したものが置かれているそうです。笛吹峠でゃ、昔、山男山女に出くわしたようです。

p.5 笠通山の小峠では、「キャシャ」という妖怪が、死人を掘り起こしてはどこかへ運んで行って喰っていたという伝説があります。 そのキャシャが変化したも見れるようですが、場所は不明です。 なお、このキャシャは猫の化けたものとも言われています。そのためか、この辺り猫を祀った神社があちこちに点在しているようです。

遠野物語の本は読んでいませんが、言い伝えにある遺物を見てみたい気持ちになってきました。

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