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どちらの風神・雷神が好みですか?

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俵屋宗達と言えば「風神、雷神」ですね。これも調べてみると面白い。

資料はこちら → 俵屋宗達その3

p.1 この屏風絵には、款記も印章がないのですが、宗達が描いたのは確かだそうです。 亡くなる直前まで描いていたものだと思います。の部分は、昨日紹介した水墨画の「たらしこみ技法」を用いています。

p.2 宗達は、三十三間堂にある風神・雷神像を見本に独自の絵にしています。今まで紹介した屏風絵に通じる特徴を有しています。左右対比している。躍動感がある。画面目一杯使っている。 中央の空間に何かを想像させようとしている。 左右の鬼の目線が各々の行動を伝えようとしている。 脱線しますが、三十三間堂の風神・雷神手指3本足の指2本です。 宗達の指は、手足いずれも5本ずつで、より人間に親しみがあるように描いています。

p.3 宗達が1世紀後の尾形光琳作の風神・雷神です。 尾形光琳は、宗達の風神・雷神をお見本に描いています。好みがあるでしょうが、やはり元祖の方がいいですね。雲もたらしこみを使っていますし、構図は宗達のものですから。 尾形光琳が宗達の構図にしなかったらどんな風神・雷神になったのでしょうか?

宗達の絵を改めて見て、飽きさせないユニークさを感じます。 また本物に出会えたら、じっくり鑑賞してみます。

 

 

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