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自由な発想

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俵屋宗達が醍醐寺の住職に頼まれて書いた源氏物語の屏風があります。女性は描かないでくれという依頼を上手く描いています。資料にまとめてみました。

資料はこちら → 俵屋宗達その2

p.1 源氏物語の2つの話「関屋」と「澪標(みおつくし)」の場面を描いています。光源氏が愛した明石空蝉及び光源氏がすれ違う場面を描いていますが、3人とも姿が見えません。光源氏は牛車の中、明石は右上の舟の中空蝉左隅の牛車の中にいます。お互いに姿を見せないことで、相手への思いを想像することができます。 屏風の数え方は、1隻(セキ)2隻・・と呼びます。2隻で1組の場合は1となります。屏風は折れ曲がりがありますね。1隻が6つに分かれている場合、6曲と呼びます。 今回の屏風は6曲1双になっています。右にある屏風を右隻、左が左隻となります。 俵屋宗達は右左を対比して描くことが多いです。今回も、「関屋」と「澪標(みおつくし)」という2つの話を対比していますが、前者が、後者がの構図で対比しています。

p.2 宗達は、最初は扇への絵付けでしたが、本、屏風、戸板などいろいろな場所に描いていますし、水墨画の技術も開発しています。「牛図」という水墨画に「たらしこみ」という技術を使っています。これにより、躍動感が生まれてきます。次の動画をご覧ください。

たらしこみ技法の動画です。 → https://www.youtube.com/watch?v=2gSdzCjJYPU&t=379s

宗達は最初、本阿弥光悦とコラボしていましたが、公家の烏丸光広と組んだ仕事がたくさんあります。この牛図もそうです。宗達が角が一つしかないように見える牛を描けば、光広は漢字で緑枠内の言葉を書いています。 意味を左に書いておきました。 仁獣は通常、麒麟を指し、一角牛とは異なるようです。宗達をからかっているような文章で言葉遊びをしています。「」という字を崩すと「」になるので、それを文章にしているという説もあります。 光広の花押(サイン)にみえ、右左違う位置に押されています。蝶が飛び回っている様子を示しています。遊び心がありますね。光広も宗達も自由な発想を好んだようです。

p.3 この屏風も醍醐寺の住職から醍醐の花見に来た客をもてなすためという理由で依頼されたもので、これを収めた後、宗達は亡くなっています。種々の舞楽をちりばめて描いています。 形に囚われない自由な構図の絵です。 踊っている様子が伝わってくるような絵です。

今回、「雷神、風神」の小説を読んで登場する絵を紹介しました。 調べてみると、小説には書いていない面白い事実もでてきて面白いですね。日本人は自国の文化を知らな過ぎると言われています。 たまには、日本文化を覗いてみましょう。

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