お薦めの本 経済

効用を高めるには

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医療の経済学」(著者:河口洋行 発行所:日本評論社)を紹介します。経済学は、今まであまり取り上げてこなかったのですが、章毎のタイトルが面白いので読み始めました。読み始めたら、先週「演繹法と帰納法も統計的な見方をすると・・・」の中で説明した「効用関数」が登場してきました。つい最近知った言葉が出てくるのはうれしいですね。それにしても、昨日の割箸にしろ今回の効用関数にしろ、最近、同じ単語が私の中で出会います。

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p.1 医療保障体制医療提供体制の関係図がわかり易く書かれています。

p.2 人口10万人当たりの医療体制の概数が書かれています。 これも参考になりますね。病院に比べて診療所が圧倒的多いのがわかります。 コロナ禍で圧倒的に感染者が多い海外に比較して日本の方が病床が逼迫してしまうのは、診療所が病院に比べて圧倒的に多いためのようです。

p.3 生産可能曲線は、家計のうち医療費以外(横軸)を除いた部分が医療費(縦軸)として使えるわけです。この関係はトレードオフですね。世の中の経済の循環も、医療経済においてもこのトレードオフの関係が成り立っています。

p.4 先週登場した「効用関数」は横軸を利益or消費、縦軸を価値or効用としてプロットした関数になります。 消費財の場合、食物を購入して食べれば美味しいという効用が得られます。 医療の場合いかがでしょうか? 注射を打たれば痛いし、薬を飲めば苦く良い思いはありませんが、健康になるという効用があるわけです。 x軸が医療費、縦軸が医療費以外の費用とした時に、両方の効用を数値化して全て足し合わせた値が同じものはこの曲線の上に並びます。 この曲線のことを「無差別曲線」と呼びます。この曲線も「リスクとリターンどちらを選ぶ?」に登場してきました。前回は、投資リスクリターンの話でした。この無差別曲線の性質を箇条書きしておきます。

p.5 左図をご覧ください。横軸が健康時の所得、縦軸が疾病時の所得で描いた無差別曲線です。この曲線に接線を描いた時、接線の上側が収支が赤字になる領域です。保険の契約線がこの接線となります。 右図をご覧ください。低リスクの契約と高リスクの契約がこのような無差別曲線との接線となります。 低リスクの方が収支が赤字になるエリアが少なくなります。

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