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iは存在する?

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このところ、時間的な余裕が得られるようになってきたので、立て続けにを読み飛ばしています。先日「本選びの指針は?」で本屋大賞受賞作のリストを添付しました。その中から、「i(アイ)」(著者:西加奈子 発行所:ポプラ文庫)を読んでみました。小説の冒頭に「この世界にはアイは存在しません」という数学教師の言葉がでてきます。主人公の名前が「アイ」ので、本人にとってはショッキングな言葉だったと思われます。数学では、この「」は複素数虚数の記号で「imaginary number」の頭文字を表していますね。 数学でも物理でも大事な要素の一つです。なので、冒頭のこの部分に惹かれて読むことにしました。どんな展開になるのだろうか、と期待しながら読んでみました。 この著者の「サラバ」という小説も前から読んでみたいなと思っていて、今回先ずこちらから読むことにしました。グローバルダイバーシティーといった現代社会を題材にしたストーリーです。 私には、少し苦手な分野かなと思いましたが、興味がある方は読んでみたらよいかと思います。メインの登場人物が、「アイ」「ミナ」そして最後に「ユウ」です。この名前の意味を考えながら読むと作者の伝えたいメッセージが理解できるかもしれません。 答えは、「あとがき」にあります。くれぐれも最初に読まないようにね。 私は、この本を読み終わり、この「」は「identity」ではないかと勝手に解釈しています。

正月休みは、時間がたっぷりあるので、そろそろ何を読むかリストアップしておかないと。

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