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遊びを通して学ぶこと

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図書館の新刊本コーナーから「面白レク&学習ゲーム55選」(編著:平山靖 発行所:学芸みらい社)を借りて来て眺めていたら、私が子供の頃によく遊んでいた遊びがありました。ブログ始めた頃は、こんな話題もよく取り上げていました。「「人は遊びの中で完全に人である」byフリードリッヒ・シラー 」「みんなで一緒に遊ぼ!!

ITが発達し、しかもコロナウィルスにより益々人と接するコミュニケーションがとれなくなっていることは、心身にとって好ましくない方向に進んでいるとしか思えません。例えば、上記の本の中に「Sケン」という遊びがあります。また、本にはありませんでしたが、「馬跳び」という遊びもあります。遊び方は以下のWebsiteをご覧ください。

Sケンの遊び方 → https://www.recreation.or.jp/playing/item/kids/old/14.html

馬飛び → https://ameblo.jp/106hiro3/entry-12513980967.html

Sケンは、S字内や休憩場所以外はケンケンです。両足がついてしまうと、退場になります。ぶつかりあって相手の人数を減らす役割の人がいれば、すばしっこい人は相手の陣地内の宝物を取って自分の陣地内に持ってきます。我々の時代は、自陣の入口にゲートの線を引いて相手が入らないように防ぐ人もいました。体力に合わせて役割分担を決めること、どのようなストーリーで宝を手に入れるか作戦を考案するなど、大人になってからの仕事に有用なスキルが身についた気がします。そしてケンケンにより足の筋肉も鍛えられるのです。小学校の休み時間には夢中で遊んでいました。 雨の日は、馬の首になる人が壁を背にして立って馬を作り遊んでいました。馬側潰れないように配置を考えます。跳ぶ方順番を考えました。原則としてジャンプ力がある人が先に遠くまで跳びますが、馬の弱そうなところを見て、体重の重い人を当てる場合もありました。両者の駆け引きがありました。 最近は、怪我をするからという理由でおそらくやらせないのでしょうね。体格も昔に比べれば大きくなっているので已むを得ませんが。 最近リスクマネジメントとかリスクアセスメントが花盛りです。これ自体は否定しませんが、管理者の責任逃れ自己満足の材料にはして欲しくないと思います。事故が起こると必ず「想定外でした」と言い訳をしないようにしたいものです。 リスクに近いことを経験しない以上は真のリスクを洗い出すことは難しいと思います。Sケンにしろ、馬跳びにしろ危険なことはたくさんあります。体験したことがない人はリスクを過大評価して、ルールも厳しくするかその遊び自体を禁止してしまうと思います。以前書いたかもしれませんが、ナタで薪を割る際に、危険だからと言ってナタを持つ手に軍手をはめると、滑ってナタを飛ばしてしまうリスクがあります。どうしても手袋をはめるのであれば、内側に吸盤付きの手袋が良いかもしれません。ナタを使って薪を割らせること自体禁止にする方もおられるでしょう。これは危ない、これもやめておこうということになると、活動の範囲をどんどん狭くしていってしまうと思います。世の中全体がそのような流れになっていくことを憂いている今日この頃です。遊びの体験を通じて真のリスクを感じる感性を育てて欲しいものです。

 

 

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