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「人は遊びの中で完全に人である」byフリードリッヒ・シラー 

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5感を鍛えるには、自然と触れ合う遊びゲームが最適ですね。学童保育、ボーイスカウトあるいは社員教育など有効です。「遊び」というと悪いイメージを持っていませんか? フリードリッヒ・シラーは、「人は遊びの中で完全にである」と言っています。 特に野生の動物たちにとって「遊び」は狩りコミュニケーションを学ぶ重要な教育なのです。 ハンドルに遊びがないと車の運転は疲れたり、事故を起こします。鉄道のレールに遊びがないと、熱膨張を起こし脱線の原因にもなります。 最近の子供たちは、「鬼ごっこ遊び」をしているのでしょうか? 幾つ知っていますか? 高おに、手つなぎおに、どろけい、かくれんぼ、だるまさんがころんだ………。スマホでゲームばかりして遊んでいるようでは、ますますコミュニケーションをとるのが苦手な大人が増えてしまいます。

いろんなサイトでも紹介されていますが、私がボーイスカウトや新人研修で実施してきたゲームや遊びの中で面白かったものを幾つか紹介します。私がアレンジした部分がピンク字のところです。

ネイチャーゲームから: ①「私は誰でしょう」:通常は動物の絵を描いたカードを洗濯ばさみで本人には見えないよう、後ろ襟にとめます。周りの人に質問して、その動物が何かを当てます。相手が「はい」「いいえ」で答えられるような質問にします。例えば「私は4本足ですか?」「私は空を飛びますか?」「私は水の中で生活していますか?」などです。小さい子には知っている動物大人にはカッパ、ろくろ首、サンタクロース、鬼、ウルトラマン、ミイラ等など付けると面白いです。極め付けは、本人の写真を付けておくとうけます。このゲームはコミュケーションをとるゲームとして有効です。人に質問しないと正解が得られないからです。

②「カムフラージュ」:場所は、林の中の遊歩道が最適です。地面にロープを置いておき、その付近に人工物を置いておき、参加者に幾つあったかを解答させます。拾ってきたり、移動させてはいけません。人工物は、参加者の年齢に合わせてください。簡単に見つかるものの傍に認識し難いものを置いておくと良いですね。緑色の草の近くに、緑色の手袋だったり、傘だったり、カメレオンや蛙のおもちゃをおくと見逃がし易いです。大人の場合は、高低差をつけても良いかもしれません。下ばかり見ていくと実は上にあったり。鏡を置いておくと面白いそうです。参加者が戻ってきたら、皆で答え合わせをします。直ぐに答えを言いません。参加者がわからない場合は、ヒントを出して見つけさせてください。あと、ゲームが終了したら全部回収しましょうね。自然保護のためにも。このゲームは観察力を養います。

③「私の木」:二人でペアを組み、一人が目隠しをします。目隠ししている人の手をとって幾つかの木のところ連れて行き、好きな木を探してもらいます。目隠しした人は、木の手触り、匂い、太さ、葉の形などの情報を覚えます。小さな子の場合は、「木の肌はすべすべ、それともざらざらしている?」とか「苔が生えている?」とか「木の匂いは?」とか聞いてあげてください。スタート地点までもどったら、目隠しを外して、選んだ好きな木を探してもらいます。このゲームは想像力自然との一体化方向感覚などまさしく5感を養うのによいゲームです。

ネイチャーゲームのお薦めの本は、「ジョセフ・コーネルのネイチャーゲーム」(著者:ジョセフ・B・コーネル 発行:柏書房)です。

イニシアティブゲームから、①「ラインナップ」:横に置かれた丸太の上に5名ほど乗ってもらい、リーダーから注文をだします。例えば、「背の高い順に並んで」という注文を出します。丸太上の5人は、喋ってはいけません。身振り手振りで、丸太から落ちないようにして場所を入れ替えて、背の高い順に並びます。完成するまでの時間を競います。次は「名前であいうえお順に並んで」とか「誕生月順に並んで」とか「誕生日順に並んで」などのような注文を出します。応用例としては、目隠しをして同様なことをやります。ただし危ないので、この場合は広い場所でやるか、ロープの上に立ってやります。 広い場所の時は、迷子になる人が出てきて周りで見ている人には受けます。

②「不発弾処理」:2Lのペットボトルに水を入れて、円状においたロープの中心に置きます。ゲームは3名一組で一人1本ずつロープを持ちます。ロープは同様に使ってもよいですが、ペットボトル内の水をこぼさずに円の外に運んで静かに降ろしてください。運んでいる途中や円外に降ろす際に落としたり倒したりした場合は失格です。安全に運び出し時間を競います。応用としては、円外にあるバケツに水を移すと難しくなります。

③「日本列島」:大きな木の切り株に何人乗れるか、あるいは何秒乗っていられるかを競うゲームです。切り株が日本列島で周りが海です。 切り株がない場合は新聞紙でも段ボールでもOKです。人数に合わせた大きさにしてください。

④「もぐらたたき」:直径3mくらいの池をロープで作ります。この池の中に足の大きさよりやや大きい段ボールに数字を1から20書いたものをランダムに置きます。5人位でチームを組み、スタートラインを出発した後、1から20番まで順に足で踏み、全て踏み終わったらスタート地点に戻ります。数字の段ボールを踏まずにその周り(池)に足をついたら減点です。踏み方はチーム内で予め決めてください。同じ人が全て踏んでも構いませんし、交互に踏んでも構いません。踏んだら池の外に戻りますが、中で池に落ちずに、順番に踏めればOKです。2回実施しますが、何れも実施前に作戦タイムをとります。得点は2回のタイムを加算しても構いませんし、1回目と2回目に時間差において改善効果がある方を勝ちにしても構いません。

他にもいろいろありますが、この「イニシアティブゲーム」は名前の通り、誰がリーダーとなってイニシアティブをとるか、リーダー不在だとなかなか意見がまとまらず結果が出せません。積極的にリーダーになってみましょう。

 

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