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仕掛けが多すぎ

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久々にミステリー小説を読みました。「カササギ殺人事件 上下」(著者:アンソニー・ホロビッツ 翻訳者:山田 欄 発行所:㈱東京創元社)です。本屋大賞 翻訳小説部門を含め5つの賞を受賞した作品です。 今回、翻訳者の名前も加えたのは、かなり翻訳には苦労されたのではないかという敬意を込めてです。このミステリーは2つの殺人事件が入子状態なのです。上巻の終わりを読むと、「あれ、これで終わり」と思いますが、下巻から場面が変わってしまうのです。これ以上書くと面白くなくなってしまいますが、参考のため資料を作成してみました。 読み終わったら、頭の整理にどうぞ。念のため、これを見ても犯人はわかりません。

資料はこちら → カササギ殺人事件

p.1 小説家アラン・コンウェイは、アガサクリスティーを真似して、登場人物の名前には趣向を凝らしてあります。左側の3列がアラン・コンウェイ作の「カササギ殺人事件」の登場人物ですが、の部分が鳥の名前になっています。小説で殺される「サー・マグナス・パイ」の「パイ」が鳥の「カササギ」です。登場人物の中には、鳥の名前ではない人もいますが、コメントがついています。ただ一番上の探偵「アティカス・ビュント」だけは、何もないので黄色にしてあります。これが後から効いてきます。の部分は2つのミステリーの登場人物で共通している部分です。 両方のミステリーに牧師が出て来ます。「Osborne」と「Robeson」の2人です。この2つの名前は「アナグラム」という関係で、アルファベットの順番を入れ換えると別の意味になります。 このアナグラムも後で効いてきます。

p.2 真中が「探偵アティカス・ビュント」が登場するミステリー小説のタイトルです。普通に訳したものが翻訳者が訳したものがです。 翻訳者は見事としか言いようがないですね。とても文学的な表現になっています。

この小説を読んで、いろいろな仕掛けがあちらこちらにあり、ミステリーファンはたまらないでしょうね。 それにしても、登場人物に地下鉄の名前を使ったり、作家も名前にはいろいろ悩むのですね。

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