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屋ではなく家になって欲しい

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この英語訳せない!」(著者:越前敏弥 発行所: the Japan times出版)を読んでいたら、面白い記述がありましたので、紹介します。 つい最近ニュースか新聞で、「先を見通した政策を考える政治家が少なくなり、選挙のことしか頭にない政治屋が多くなった」という記事を読みました。細かな表現は違うかもしれませんが、このような内容でした。世界的に、どの国の指導者も「政治屋」というイメージが強いですね。本当に、国民目線で考えているのでしょうか?  上述の本に、この「政治家」と「政治屋」という言葉が登場してきたのです。前者を「statesman」、後者を「politician」に訳すことがあるそうです。「politics」は、政治のなかでも「駆け引き」「調整」という意味をさすことが多いことばです。

過去ブログ「噓をつく数字、グラフ」の資料の中で、必ずしも平均値がその分布の代表値でなく中央値あるいは最頻値を取るべきだという話をしました。このグラフの右下に国会議員の公開資産の高いリストを2つ並べて作成し直したのが下記資料です。情報の出所が異なるので一致していませんが、30位の方でも8,500万円の資産があります。グラフ横軸は貯蓄額ですので、単純には比較できませんが、政治家(屋)はほとんど分布の右側の赤の範囲に集中していると思われます。このような方々が果たして国民目線の政策を考えられるのでしょうか?いつも疑問に思っています。中には、優れた政治家もおられるのでしょうが。

財産のヒストグラムです → 貯蓄額

ビリー・ジョエル「Piano man」の一節「The waitress is practicing politics as the businessmen slowly get stoned.」を訳すと「ウェトレスは抜け目なく行動し(て巧みに客をあしらい)、(酒をたくさん飲んだ)客たちはゆっくり酔っていく」となるそうです。 昔は「ウェイトレスは政治を勉強して」と直訳されていたようですが、「駆け引き」の意味で訳した方が真実を表していると著者は書いています。 全世界的に見ても、庶民は政治屋に「巧みにあしらわれて」いるように感じませんか。 get stonedは「酔う」意味ですが、スラング(俗語)では、麻薬・マリファナを使う際に用いるようです。

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