昨日、ATPはエネルギーの素と説明しましたが、ATP→ADP+エネルギー→ATPのようなサイクルを繰り返して生物は生きているわけですね。このサイクルは以前のブログ「微小管上を移動するタンパク質は歩く木のよう」でキネシンというタンパク質が微小管の上を歩いていくYouTubeの動画の中に出て来ますね。微小管の足を踏み込んだ際に、上述のサイクルが生じて、歩くためのエネルギーを貰っている訳です。こんなことが我々の体の中で常に行われているとは想像もできませんね。誰がコントロールしているのか、不思議な世界です。「人間は「考える葦」であると共に「考える管」である!」の添付資料「動的平衡」の最終ページに書いたように、我々の細胞内にある「ミトコンドリア」は、上述のサイクルを回して熱を生成しています。ミトコンドリアは、太古、海の中を泳ぎまわっていましたが、大型の細胞に飲み込まれて生き延び 、酸化能力を使ってエネルギー(ATP)を生成して大型細胞に供給し、細胞はミトコンドリアを守り、必要な栄養素を与えて「共生」していたそうです。今も共生しているのでしょうか? 共生はもう嫌だと言って細胞から出ていってしまったら、生物はエネルギーを得られなくなってしまうのでしょうか?