Newtonという雑誌の「量子論のすべて 量子論の基本から量子コンピュータまで」(監修:和田純夫 発行所:株式会社 ニュートンプレス)を読みましたが、今回も量子論がよくわからないで終わりました。 図入りで説明されているのですが、とらえどころがない世界ですね。 「真空にもエネルギーがある」という話題が解説されていました。真空とは「無」の世界という認識が強いので、そこで素粒子が生まれたり消滅したりするとはなかなか考え難いですね。「ゴッホの絵には別次元が?」のブログに書いたように70%がダークマターエネルギーということからすると真空にはまだまだ我々が感知できないものがたくさんあるのかもしれません。私の中で「真空」という定義を変えないといけないのかもしれません。 「カシミール効果」により真空中にエネルギーが生じるようです。このエネルギーが宇宙を膨張させているとも考えられています。
素粒子も、いつの間にか種類がいろいろ増えていました。 物質を構成する「クォーク」「レプトン」、「レプトン」の中にはノーベル賞で有名になった「ニュートリノ」や「電子」「ミューオン」「タウ粒子」があり、力を伝える「光子」「グルーオン」「重力子(グラビトン)」そして今話題の「ヒッグス粒子」があります。他にも細々ありますが、あとは専門書見てください。 中性子と陽子の間には、湯川秀樹博士が発見した中間子が「強い核力」で働いているようです。この「核力」はどんな力なのでしょうか? 我々自身あるいは周りの物全てが、これら素粒子で構成されているとは、よくわからない世界です。
最近、「量子生物学」という学問領域も出てきて、書店にも本が積まれています。 昔、私もクロロフィルを研究テーマにしていたことがありましたが、光エネルギーが関与するので、確かに量子が関係しています。
アインシュタインの重力場の説明に、地球の質量で空間が曲がり、その曲がりに沿って隕石が転げ落ちる絵が載っていますが、これはイメージし易いですね。
量子論では、「シュレーディンガーの猫」という喩え話が出て来ます。生きているか、死んでいるか、観測者が箱の中を覗いた瞬間に決まるというのはおかしいとして、「コペンハーゲン解釈」を批判したものです。この話については、諸説あり、解決していません。最近は、「多世界解釈」という説が出て来ました。世界は枝分かれしていくという説です。パラレルワールドですね。 観測した時点で、猫が死んだ世界と生きている2つの世界に分かれるようです。この世界は「内面にあるもの」に書いた村上春樹の世界です。