まだ3分の1位しか読んでいませんが、この本面白いです。「動物たちの内なる生活」(著者:ペーター・ヴォールレーベン 発行所:早川書房)です。この本の前に「樹木たちの知られざる生活」というミリオンセラーの本があるそうです。この本を読み始めて、「樹木たちの・・」も読んでみたくなりました。 最初は最後まで読めるかなと思っていたのですが、読むにつれて面白くなってきました。 以前ブログで紹介した「粘菌」→ 粘菌 の話や「ノーボードで遊ぶカラス」→ https://www.youtube.com/watch?v=RFGCyZuWe0U の話が出てきたのも、引きこまれる要因になっています。
改めて、認識を新たにした事項を紹介します。上述の「粘菌」は、キノコ・菌類の仲間なのに、動物に近いのです。迷路の先にエサを置いておくと、迷路を抜けてエサにだどりつくそうです。学習能力を持っているようです。
「シジュウカラ」は敵である「ハイタカ」が近づくと低めの「ジージー」という警戒音を出して仲間に知らせます。おいしいエサや少ない時、シジュウカラはこの警戒音を立ててエサを独り占めにする「嘘をつく」そうです。また、「カササギ」のオスは、つがいのメスが見ていると他のメスの侵入を攻撃するが、見ていない場合は新たに現れたメスに言い寄るようです。 人間だけでなく動物も噓をつくとは面白い。
昆虫は変温動物で、寒くなると活動が鈍くなりますが、「ミツバチ」は恒温動物だそうです。33~36℃が適温です。個体が動くと筋肉が大量の熱を出し、過熱し過ぎると翅をはばたかせて空気を循環して、温度を低くするようです。過熱し過ぎると巣が溶けてしまったり、熱中症で死んでしまいます。巣は「蜜蠟」でできているから、熱で溶けてしまうのですね。ハチミツは濃縮された糖、ビタミンや酵素が入っている冬の保存食なのです。体温を下げないための。寒さがつのると「押しくらまんじゅう」をして暖かくしています。女王蜂は中心にいて、外側の蜂は交代しないと凍え死んでしまいます。 一方、哺乳類でも変温動物がいます。「ハリネズミ」です。冬の気温が6℃を上回ると、半醒半錘の状態のためエネルギーを消費してしまい、春までもたずに飢えて死んでしまいます。寒い方がハリネズミにとっては都合がよいのです。 冬の鹿にエサをやると消化するためにエネルギーを消費してしまい、かえって飢えさせることになるようです。エサが少ない冬に適用するため、できるだけエサを食べない仕組みが体のなかにあります。
餌付けしているカラスは、餌付けのエサを取りに来る前に、くわえていたナラの実を近くの地面に穴を掘って埋めたのですが、餌付けをしている人が見ていることに気が付くと掘り起こして、幾つも穴を掘り、実を埋める真似をして、どの穴に埋めたかを隠した後、餌付けのエサをとりにきたそうです。頭いいですねカラスは。
以前のブログの動画みてください。賢いカラスの動画を集めている記事です → https://evolvingbook.com/2018/08/02/smart-crow/
いかがですか? 「動物たちの内なる生活」という本、面白そうでしょう?