「空気を読めない細胞」が「動的平衡」(著者:福岡伸一 発行所:木楽舎)に書かれていたことを以前紹介しました。 「考える」ことと同時に「気づく」ことが、仕事を進めるうえで重要な要素であると思います。 意識しないとなかなか「気がつかない」ですね。
資料をご覧ください。 → 気づき
p.2 「電動糸のこ」の写真を2枚見比べた際に、違いがあるかどうかを質問します。研修では、「〇×」はまだ見せません。「電動糸のこ」を使ったことがある方は、のこぎりの刃の方向が異なることに気がつき、どちらが正しいかは直ぐわかるでしょう。 少し考えると、使ったことがない方でもわかるかもしれません。 使用したことがなくても、「刃の方向が違う」ことに「気がつく」人間になって欲しいと思います。 気がついたら、次は「刃の方向は、どちらが正しいか?」を問います。考えるとわかる方もいれば、経験的に知っている方もいるかもしれません。 「三現主義」という言葉ご存知でしょうか? 「現場、現物、現実」が大事であることを意味しています。 何か問題がある時には、机に座って考えていても問題は解決せず、現場に行って現物を見ることによって解決の糸口に気がつくことが多いのです。 「名探偵コナン」も「コロンボ刑事」もそうですね。
p.3 「バイオミメティックス」の話は以前述べました。ここでは、「自然に気がつき学ぶ」ことを勧めています。
p.4 「優れたものに気がつき学ぶ」例として、「北陸新幹線に用いられている絶対緩まないネジ」を紹介しています。
p.5 製造現場では、「5感」によって「気がつく」が安全や技術面で重要であることを述べています。日本人が世界に誇る一番の特質だと思います。
p.6 「学ぶ」上で、いずれにも「気づき」が共通して必要であることがわかります。 このような観点より、今年度の研修では「気づき」と「考える」をキーワードに進めていきたいと考えています。