昨日、ヒトのゲノムの内98.5%は無駄な情報という話をしました。ゲノムの中には大昔にウィルスに感染した情報が「ウィルス化石」として残されているようなのです。ゲノムの8%ぐらいがウィルス由来の情報のようです。レトロウィルスが組み込まれることにより、病原性の外来ウィルスの感染阻止や胎盤形成に役立っていることもあるそうです。この「レトロ」は古いという意味ではなく「逆の」という意味だそうです。 ノーベル賞の山中伸弥教授は「ウィルスとの共存」が必要であると言っていました。 ウィルスの中にはバクテリオファージのように病原菌を殺してくれるものも研究されています。→「ウイルスの形は幾何学的?」 理解するのは難しいですが、関連するトピックスをピックアップしておきます。
「レトロウィルスは悪者か?」の動画です → https://www.youtube.com/watch?v=mE6mR1eA3Xo
DNAの大部分はウィルスからできている? → https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48214
ウィルス化石の話 → https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/227535/1/12_063.pdf
ゲノムへのウィルス情報の取り込みに関する情報です → https://www.jst.go.jp/pr/announce/20100107/index.html