今年は、オンライン研修なので、品質工学の実験をコマを作って演習しました。一番長く回るコマを作った人から4名とユニークなコマを作った人に、私がこの連休中に作製した賞品を差し上げることにしました。1位の方が選んだ賞品は、なかなか上手くできなくて苦労したものです。以前に、紙で作製するための展開図を紹介しました。「後ろの柱が前に?」 この展開図を基に紙で作製して、その形を見ながら木を切削して作りました。この展開図、なぜ下方にも波形形状になっているか気にせず、上面だけを加工していたのですが、四角や円に見えないのです。次の資料ご覧ください。
資料はこちら → 錯視(四角丸)
p.1 最初は下端は円筒の形状のままにして作製していました。下の2枚の写真です。右の四角の形が、しっくりいかないのです。上の2枚の写真、特に右側をご覧ください。下端が角張っているので、全体的に直方体に見えますね。右側の絵をご覧ください。矢印の距離が同じであると、上端と下端の形状が同じと錯覚するのです。下のように矢印の距離が場所によって異なると違和感を感じてしまうのです。
p.2 この物体の展開図が上端と下端の形状が同じ理由が重要であることが理解できました。 手を抜いて、上面だけの加工はダメなのです。
人間の脳は、見た情報から形を推測するようです。これはメリットであり、思い込んでしまうデメリットでもあります。