昨日投稿するのを忘れていました。「ひらめかない人のためのイノベーション技法」から、もう一つ話題です。後は購入するなり、図書館で借りるなりして読んでみてください。この本の著者は、3度目の正直で京大に受かり農業博士を取得した苦労人です。挫折を味わった方の話は、説得力があります。この先生が学生に必ず出すクイズです。「邪魔な木の切り株があります。これを微生物の力で取り除いてほしい。どうすればいい?」 普通の回答は、「腐食する能力の高い微生物を見つけて腐らせる」ですね。 これでは、クイズになりません。もっと斬新なことを思いつかないといけないのです。 この方法は、石油タンカー座礁で石油が漏れた際にも応用されたそうです。 今日は答えを書きません。 少し考えてみてください。 ヒントは兵法書として有名な「孫子」に「囲師必闕(いしひっけつ)」だそうです。 囲:囲む、師:兵隊、必:必ず、闕:欠く、開けておく つまり、城を攻める際に3方から攻めて、1箇所わざと開けておく兵法です。
秀吉の軍師である黒田官兵衛が「囲師必闕」を実際に使ったそうです → https://ameblo.jp/gunshikanbee/entry-11808832238.html
著者は「虚」をデザインすれば、その「虚」を埋めるような動きが自然と出てくるようです。 今までは周りから「陽圧」にして思考していたものを「陰圧」にして思考するとイノベーションが起きると説明しています。押してもダメなら引いてみなですね。柔の道に通じるところがあります。