研修の際に必ず「目的と目標」の違いについて話をしています。過去のブログ「的(まと)と標(しるべ)の違い」で説明しました。「目的と目標」を英語に訳すとどうなるかご存知ですか? 辞書や翻訳ソフトを検索すると「purpose」「objective」や「aim」が出てくると思います。 この「purpose」は、何かを実施するための「理由」として用いられているようです。日本語の目的に対応する英語は「goal」かもしれません。「目的」は、抽象的な意味合いが強くても構わないので「志」や「理想の姿」で良いと思います。英語でもそのような意味が含まれています。日本人の「goal」は競技会のゴールのような狭い意味を思い描いてしまうかもしれません。 それでは、具体的に目指すものは何かというと日本語では「目標」、英語では「target」となるようです。「target」は「標的」という意味も持ちます。「目的」の「的」と同じですね。ああ、混乱してきました。外国人と計画を打ち合わせする時は、確認しましょう。
資料はこちら → 目的と目標
p.2 以前のブログで「目的と目標」を説明する際に、富士山登頂を目的、いろいろな登山ルートからルートを選択して、今日はどこまで登るかを目標に決めるとしてきました。富士山登頂を目的に設定しましたが、目的はもっと高いところに本来置くべきなのでしょうね。エベレスト登頂する、あるいは、自分の健康増進して長生きするためなどの抽象的なもの理想的なものを目的、ゴールにしてもよいかもしれません。富士山登頂はそのための通過点にある具体的な大目標に過ぎないということです。
p.3 過去のブログ「万能な「手順(思考回路)とは?」とほぼ同じですが再掲します。右下の緑色の部分をご覧ください。現実と理想のギャップを認識して、課題解決していきますが、ギャップあるいは問題点は「~できない」「~がない」というネガティブな表現になりますね。これを「~する」というポジティブ表現にしたものが「課題」です。ポジティブに置き換えるだけでも課題解決の意識が変わると思ってください。