「蜜蜂と遠雷」(著者:恩田 陸 発行所:幻冬舎文庫)を以前から読みたいと思っていて、文庫本が出ていたので読んでみました。まだ上だけですが。 今まで、文学賞をとった小説はなんとなく敬遠することが多かったのですが、この小説は直木賞の他に本屋大賞も受賞していたので、面白い予感がしていました。 本屋大賞の作品は今まで当たり外れがなかったですからね。私にとっては。 案の定、読み始めてから結構早いスピードで読んでいます。 国際的なピアノコンクールをめぐるコンテスタントの話です。 養蜂家の息子である「風間塵 16歳」、天才少女と言われながらコンサートをドタキャンして音楽会から遠ざかっていた「栄伝亜夜 20歳」、持って生まれたエンターテイメント性のある「マサル 19歳」そして音楽家を目指して歳を重ねてしまった楽器店勤務の「高島明石 28歳」等コンテスタントと審査員の葛藤の物語です。 第1次予選で88名から24名に絞られます。 審査員もぼやいていますが、これだけの人数が20分ずつ演奏しているのを聞いて絞るのですから、大変な作業ですね。 最近は、甲乙つけがたいほどテクニックが上達しているようです。 上述の4名は、個性豊かで、他のコンテシタントとは違うことが読んでいても伝わってきます。上巻は第1次予選から第2次予選の途中までです。下巻が楽しみです。 第1次予選の4人の曲を集めてみました。 メフィスト・ワルツは亜夜と明石が選曲していますが、下記動画も別の方の演奏を選んでみました。聴いてみると違いますね。 今まで、ピアノ曲はあまり関心がなかったのですが、今回を機に少し聴いてみようと思います。 このブログを書いていたら、藤田真央さんがチャイコフスキーコンクールで2位というニュースが入ってきました。 これです → https://www.youtube.com/watch?v=I-kEXmhj2ho
風間塵は → バッハ: 平均律クラヴィーア 第1巻第1番
モーツァルト:ピアノソナタ第12番第1楽章
バラキレフ: イスラメイ
栄伝亜夜は → バッハ: 平均律クラヴィーア 第1巻第5楽章
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第26番 告別 第1楽章
リスト: メフィスト・ワルツ 第1番「村の居酒屋の踊り」
マサルは→ バッハ: 平均律クラヴィーア 第1巻第6番
モーツァルト: ピアノソナタ 第13番第1楽章
高石明石: バッハ: 平均律クラヴィーア 第1巻第2番
ベートーヴェン: ピアノソナタ 第3番第1楽章
ショパン: バラード 第2番