我々のDNAはなぜ右巻きなのでしょうか? 疑問になったので、ネットで調べてみました。なかなか、わかりやすい情報が得られなかったので資料にまとめてみました。
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右巻きらせんは、右上のイラストのような巻き方です。逆さにしても同じです。右肩上がりの矢印を描くとわかりやすいです。DNAは、リン酸・糖及び塩基からなる「ヌクレオチド」が鎖のように繋がり、塩基が、チミン・アデニン及びシトシン・グアニンの組み合わせで結合して二重らせんを形成しています。D-リボース(ピンク枠内)という糖の2番目の炭素の水酸基から酸素(オキシ)を除く(デ)と2’-デオキシリボース(左下)になります。これがDNAの糖です。RNAの糖は、D-リボース(ピンク枠内)です。因みに、RNAでは、チミンの代わりにウラシル(ピンク枠)という塩基が用いられています。ここまでの予備知識を入手して、本題の「DNAはなぜ右巻きなのでしょうか?」の戻ります。左側の2重らせんの図に「5’末端」から「3’末端」に向かって赤い矢印が描かれています。この赤い矢印の方向にベースとなる一本の鎖になっています。この「5’」「3’」は、2’-デオキシリボース(左下)の炭素の番号を示しています。塩基は「1’」の水酸基の位置(上側)に結合しています。もしD-リボースでなくL-リボースが糖の場合、「1’」の水酸基は下側にあるので、塩基も下側に位置します。塩基が上側に配列した場合は、右巻きらせん、塩基が下側に配列した場合、左巻きらせんになります。なぜ、LでなくDを選んだかは定かではありません。