「倍音は心地良い」という話をして、周波数を横軸、パワーを縦軸にしたグラフを並べました。 この「心地良い」を研究している研究者が「f分の1ゆらぎ」という指標を提唱しています。この「ゆらぎ」の意味がまだ理解できていないのですが、「P=1/fλ」という関係式があり、クラシックはλが1~1.25、歌謡曲は0.51~0.75、ロックが0.26~0.5そしてノイズが0辺りに位置しているそうです。
詳細はこちら → http://www2.gol.com/users/somestic/1fyuragi.htm
グラフに描いてみました。 → f分の1ゆらぎ
青い部分がクラシック、黄色が歌謡曲そしてピンク色がロックです。緑のラインがノイズです。紫のライン(青の領域の上辺)がλ=1つまりP=1/fになります。自然界で安らぐ音がこのライン辺りらしいのです。 ロックはインパクトが多い音が多いのでノイズに近づいていくのだと思います。 p.2には昨日の資料で書いたいろいろな楽器について1/fのラインに対してどの辺の音があるかをプロットしています。
ノイズには「ホワイトノイズ」と「ピンクノイズ」の2州類あるそうです。昨日のブログで赤ちゃんが安心するノイズの話をしましたが、これは「ピンクノイズ」です。ピンクノイズは1/fラインに近く、上述の絵にあるノイズは「ホワイトノイズ」に相当します。
1/fの音は、グラフの横軸及び縦軸を対数にしないと縦軸のパワーは周波数増加に対して反比例で急激に減衰していきます。低音が豊富で高音が少ない音です。イメージ的にも、ゆったりと心安らぐ音になりそうです。 赤ちゃんがピンクノイズで安心するのは、お母さんのお腹の中にいる時に、お母さんの鼓動(周波数が低い)が主に聞こえ、それ以外に外界のいろいろな音も聞こえていますが、それらの音は、お母さんの皮膚を通して聞いているので高音成分がカットされているためではないでしょうか? 自然界の風の音や川のせせらぎの音がが心地良く聞こえるのも1/fのようです。