昨日ワイングラスハープの話をしていたら、Nick Drozdoffというトランぺッターが、トランペットの音でワイングラスを割る衝撃的な動画をかつて見たことを思い出しました。「英語の勉強は好きなことを題材にすると良い」ということで、Nick DrozdoffのレッスンをYoutubeで見ていたのですが、彼はレッスンの中でいろいろな実験をしてくれるので、私好みの動画でした。 興味のある方は検索してみてください。
トランペットでワイングラスを割る動画はこちら。→ https://www.youtube.com/watch?v=Pq-PxdOarjA&feature=related
1分58秒辺りに割れる瞬間がでてきます。
ワイングラスを声で割っている動画です。 → https://www.youtube.com/watch?v=gEykCqtDhFY
32秒辺りで割れます。 ワイングラスに入れたストローが振動するぐらいの高さの声を出すと共振(共鳴)して、ワイングラスが割れます。
実験的に、音の周波数を変えている実験があります。 → https://www.youtube.com/watch?v=bOl2FPdZTTs
なぜワイングラスが割れるかを資料にまとめてみました。 → ワイングラス壊れる
p.1 ワイングラスの内部を見ると、ガラスの成分が結合して形ができています。これらの成分は化学結合をしており、結合は「ばね」としてみることができます。「ばね」は振動します。赤外線が当たると暖かくなるのも、原子間のばねが伸びたり縮んだりと運動するためです。 資料右上の式のように外部からの力として、振幅がA(音圧)で振動数ωの音を与え、その振動数がワイングラスの固有振動数と一致するとばねの振幅が一気に増大して、ばねの限界を超えるとちぎれてワイングラスが破壊されるわけです。ワイングラスの形状や材質によって固有振動数が異なるので、上述のようにストローが振動する(つまりワイングラスが振動する)状態の高さの音でしかも音の圧力を高く(フォルテあるいはフォルテッシモの音量)すれば割れます。
p.2、3 以前のブログ「眠くならない数学の本」中の資料にあった共鳴に関する資料の抜粋です。一休さんが指一本でお寺の鐘を動かすことができることの物理的説明です。上述のワイングラスはこの一休さんの指を声に変えたものと、全く同じ現象です。
怒って金切り声を出すと、周囲の物が壊れたり身体の調子が悪くなるかもしれませんので、ご注意ください。