過去のブログ「問題のボトルネックはどこ?」でゴールドラット博士の「TOC理論」について取り上げました。今回は、「考える力をつける3つの道具」(著者:岸良裕司ら 発行所:ダイヤモンド社)より博士の3つの道具を紹介します。このフレームワークを覚えておくだけでも考えるヒントになると思います。本日は、3つの道具のうち「ブランチ」について説明します。
資料はこちら → 論理的思考その1
p.1 物事には「原因」があってその「結果」があります。原因から結果に矢印を引きます。両者には因果関係があります。左図のように2つの原因がある場合は、「原因Aかつ原因Bであるならば結果が生じる」となります。結果が生じると、次の事象が生じることがありますので、次に何が起きるかについて予測します。複数の事象や原因がある場合は「かつ」として「バナナ」の記号を記します。博士がこの記号を使用したようです。バナナの房をイメージしているのでしょうか?
p.2 「マッチを擦ると」→結果は「火がつきます」が、「火がつかない」場合は、原因を探して解決策を立てる必要があります。この場合、質問1〜7まで考えます。 考察の結果は、酸素不足が原因であることが判明し、酸素を供給すると火が着きます。
p.3 4つの場合、結果はどうなるでしょうか? 推測してみてください。
p.4 いずれも、よい結果にはなりませんね。この4つの質問は、ゴールドラット博士が「考える力を使うことを妨げる障害」として挙げた要素です。人のせいにしても問題は解決しません。わかっていると思うと「学びが止まってしまう」。「ものごとはシンプルである」と考え、潜む法則を見出していく方がよい。対立する場合は、両立するブレークスルーを見出す必要があります。4つの障害を取り除くように考えると解決の道が見つかります。