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経験に頼らなくとも

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Derex等は、写真のような4本腕のホイール速く転がる条件を参加者が探し出す実験を実施しました。力学に詳しい人がいなくても、試行錯誤を繰り返すだけで、技術を発展させられる可能性を示しました。経験値に頼らずとも、技術は発展可能なのです。

資料をご覧ください → ホイール実験

おもりの位置は、右上のa、bのように対称な位置におくか、c、dのように非対称に置くパターンがあります。一人が5回トライします。5人が順番に実施し、前の人の4、5回目の情報が次の人に継承されます。左下図をご覧ください。赤線理論を知らないで、試行錯誤する場合、青線理論を知った上で試行錯誤する場合です。縦軸は、ホイールの速度で、5人目になると1人目より速くなっていることがわかります。赤線青線を比較したところ、理論を知っていても知らなくても、成果は同等になることがわかります。理解度も、理論の有無に影響されないようです。右下図は、から理論を知らない人慣性理論を知っている人重心理論を知っている人、一番右は両方の理論を知っている人が検討した「おもりの位置座標」と「重心座標」を示しています。 理論を知らない人は、種々の方向及び位置を万遍なく検討していますが、右上象限に重心があることを直感で掴んでいます。慣性理論を知っている人は対称的な位置を、重心理論を知っている人は、右上象限を集中して検討しています。青丸最適な重心です。 確かに理論を知っていると、検討する回数が少なくても済むかもしれませんが、偏った検討しか実施しないので、最適ポイントではないかもしれません。 理論が間違っていたら検討違いのポイントしか検討しないのかもしれません。 理論我々の経験理論を知らない場合の検討を品質工学の直交表と置き換えてみたらどうでしょうか? 理論(経験)にあまり固執すると、最適ポイントが狭い範囲から抜け出せないかもしれません。

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