植物の形その3です。
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p.1 植物の茎は何のためにありますか? 水分や栄養の通り路ですね。茎の高さは何で決まっているのでしょうか? 「奇想天外」や「カタクリ」は茎がほとんどありません。トウモロコシのように背の高い植物、世の中には110mを超える樹木もあるようです。この違いは?植物の生息する環境に適応するが答えになります。周囲に光を遮るものがあれば競って高くなろうとし、砂漠のように周りに遮るものがなければ、無用にエネルギーをつかって高くなる必要がありません。カタクリは木々の中にありますが、樹木の葉が茂る前に花を咲かせて活動を終わらせてしまうので、背が低くくても問題ありません。因みに、真空の実験から水は10mしか上昇しないのに、樹木は140mぐらいまでは水を吸い上げることができるようです。浸透圧を有効に使って吸い上げています。
p.2 茎の多くは円柱あるいは円筒状になっていますが、四角や三角の形状もあります。 シソ科のホトケノザは四角になっていますが、四隅に維管束があり強度を高めるために四隅が補強されています。三角形のカヤツリグサも円柱の3隅を補強しているようです。円柱と円筒(中心が空洞)のどちらが良いか? についても、ケースバイケースになります。
ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)は、外見上見分けるのは難しいですが、茎の断面が空洞か否かの違いがあります。また葉の付き方が、ハルジオンは抱き込むように、ヒメジョオンは直接ついています。花弁は、ハルジオンの方が多いですが、並べて見比べないとわかりません。4~5月に咲くのが、ハルジオン。ヒメジョオンは、5月から晩秋まで咲きます。丁度今、切り替わりの時期で両方見れるかもしれません。外見上は同じなのに、なぜ断面の形状が違うのでしょうか?