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どうして?

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想像するだけで楽しい」で「What if?」を紹介しました。「ホワット・イフ?」(著者:ランドール・マンロー 発行所:早川書房)の本も荒唐無稽な話ばかりで面白いですよ。著者は可能限り科学的に説明をされています。

資料はこちら → 逃げ水

p.1 この本の中では、比較的まともな疑問です。「空中に逆さの城が浮かんでいます。魔女の城にレーザー光を当てるには、どの方向に発射すればよいか?」です。少し考えてみてください。レーザーも光ですので、似た現象がないか探してみると解決することがあります。

p.2 「逃げ水」を見た経験おありですか? 夏の暑い日に道路に水溜りがあるように見えて、その水の方向に進んで行っても、追いつかない現象です。蜃気楼を見た経験はありますか? この蜃気楼は上位蜃気楼下位蜃気楼の2種類あります。光は、密度が大きい方では速度が遅くなりますので、冷気のように密度が高い空気と暖気のように密度が低い空気が接している部分に光が進むと、密度が高い冷気の方に曲がります。 飛行機の左の翼にあるフラップ(邪魔板のようなもの)をおろすと左側の抵抗が高くなり機体は左に曲がります。運動会で4人が棒を持って蛇行しながら速さを競う「台風の目」の方がイメージつき易いかもしれません。動きを止めた人を中心に円弧を描きますね。 蜃気楼は、海の上の空気が冷たい場合、暖かい場合、その上に逆の温度の空気がある場合に光が曲がります。下の図をご覧ください。 逃げ水は下位蜃気楼と同じ現象が起きています。

逃げ水の動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=kqyMs95uitw

p.3 レーザーも光ですので、蜃気楼と同じように曲がります。魔女の城が逆さに浮かんでいるのは上位蜃気楼の状態ですので、光は青線のように曲がります。したがって、正解は「逆さの城に向かってレーザー光を撃つ」です。

いろいろな疑問が湧いたら、科学的に説明できないかを考えてみると科学も面白くなってきます。

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