昨日紹介した「ちょっと止まって気づいて生きる」の中から、気になる話を二つ三つ。
資料はこちら → 禅問答その2
p.1 「問い1 この図形は何に見えますか?」を考えてみてください。禅問答の手順を下に書いておきます。
p.2 考えられるだけ三角形のものを挙げます。次は、これらを全て捨てます。頂点が真上にある三角形を否定して、頂点が前後左右の三角形について、思いつくだけ挙げます。そして、平面の三角形も捨てます。立体で三角形に見えるものを挙げます。こんな調子で、進めていきます。ある方向から見ると三角形ですが、ある方向から見ると切れているねじれたトリックアートもあります。ベンローズの三角形のような不可能物体もあります。
p.3 同じ要領で「問い2 この図形は何に見えますか?」はいかがですか?
p.4 「円形を捨てる」と立体の一部であったり、穴であったりと別の見方ができます。その下にある毛筆で書いた丸は何でしょうか?
p.5 仏画としては、「一円相」があります。サンスクリット語の「シューニャ」は数学のゼロという意味であったり「空」を意味します。バラモン教では「無我の境地」を意味します。つまるところ「無」となります。 沢庵和尚は、手書きとは思えない完璧な円を残しています。仙厓義梵(せんがい ぎぼん)は、「これくふて御茶まいれ」これを食べてからお茶にしよう。という書を残しています。饅頭なのか、それとも他のものか意味深な言葉です。
いかがでしたか? この禅問答の手法は、発想転換の訓練法として有用でありませんか? 頭を柔らかくしましょうね。