昨日ガジェットの話を取り上げましたが、電子工作でガジェットを作成することもあります。私は、化学系なので電子回路は苦手で敬遠してきました。今回「電子工作が一番わかる」(著者:馬場政勝 発行所:技術評論社)を手にとってみたら、これなら理解できそうなので、読み始めました。理解を深めるため、少しずつまとめていきます。
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p.1 図記号です。以前、抵抗はジグザグでしたが単純な長方形に変わったのですね。プラスの記号があることは知りませんでした。
p.2 モーターと発光ダイオードを駆動する2つの回路がある場合、グランドの配線の取り方によっては、抵抗成分が生じる可能性があるようです。専門の方は常識なのかもしれませんが、このように図示してもらえると理解しやすいですね。
p.3 キルヒホッフの第1及び第2法則は高校の時に習ったような気がします。第1法則は、ある点でのインプットとアウトプットの電流値が同じであることを言っているのですね。この定義であれば理解し易いです。
p.4 LEDの端子は長さが異なるのですが、いつも迷います。電池のマークの長さと同じと覚えればよさそうです。端子の長い方を電池のプラスにつなげればよいわけです。
p.5 電子工作するためには、データシートを見ておかなければいけません。最大定格値や使用温度が重要です。
p.6 LED1本を点灯させる回路を組み立てます。2Vで10mA電流が流れます。3Vの電池で点灯するために抵抗を回路に加えます。この抵抗に3-2=1V印加されますので、抵抗値100Ωが算出できます。消費電力を計算すると0.01Wになるので、1/4Wの炭素被膜抵抗器を用います。
p.7 LED2本の場合も同様に計算します。
p.8 LED3本の場合は気を付けることがあります。LED3個でちょうど6Vでも点灯するのでよいと思いますが、アルカリ電池は1,000mAまで流すことができるので、最大定格の30mAを越えてLEDを破壊してしまいます。そこで、乾電池を9Vにし、抵抗を入れることで上記現象を防止するようです。この抵抗を「電流制限抵抗」と呼びます。
p.9 LEDを直列にすると、電源電圧を高くする必要が生じますので、並列も併用します。 4個×100列=400個のLEDを9Vの乾電池で点灯可能です。
p.10 上述の回路の場合、一列毎に抵抗を入れるため、ハンダ付け作業が大変になります。抵抗を一つにまとめると、各列の電流値がまちまちになって、色むらが生じたり、どこかが断線すると残りの列に過電流が流れLED破損となります。
今回は、LEDまでの話でした。電子工作の観点で説明されているので、理解し易い本でした。