「思考実験BEST50」(著者:笠間リョウ 発行所:総合法令社)から、昨日に続いて問題です。この他にもたくさん問題がありますので、読んでみてください。
問題1「隣の部屋にあるストーブのスイッチがありますが、3つのうちの一つがストーブを点火できます。他の2つのスイッチは点火しているストーブを消火してしまいます。1回だけ、隣の部屋に行って確認することができます。どうすれば、点火できるスイッチがわかるでしょうか?」
問題2「ヘビが深さ5mの井戸の底から地上に出ようとしています。夜の間に3m登りますが、昼間寝ている間に2mすべり落ちてしまいます。ヘビは何日で井戸から出て来れるでしょうか?」
思考実験については、過去に「あなたが鍛える力は?」「状況により選択が変わる」でもとりあげましたので、ご覧ください。この手の問題はよく考えないとなかなか正解にたどり着けません。分からないときは、考えるのを止めて寝かせておくと、閃くかもしれません。
解答はこちら → 思考実験その2
p.1 問題1の解答を考える際に、このような場合分けをするとよいです。スイッチA、B及びCの順番に押す場合、3つの場合があります。Aを押してから隣の部屋に見にいく、AとBを押して見に行く、A、B及びCを押してから見に行くタイミングがあります。 この表を見ると、点火している場合はスイッチの特定ができますが、消化されている場合はスイッチの特定ができません。 さあ、どうしましょうか? ヒントは五感を使うです。
p.2 正解は、「2つのスイッチを押した後、隣の部屋に見にいく」です。点火していれば、Bのスイッチが点火スイッチです。消化していて、ストーブが暖かければAスイッチが点火、ストーブが冷たければCが点火用スイッチであることがわかります。 五感を使って現場を観察すれば正解にたどり着けます。
p.3 問題2の解答です。 数学に自信のある方は、1日にヘビが登る高さが1mと算出し、5mの高さなので5m/(1m/日)=5日とするかもしれません。正解は3日目なのです。
p.4 図に描いてみると直ぐわかります。出発点が日々上がっているのです。
いかがでしたか? いい問題だと思います。 この問題に限らず、絵にしたり五感を使って観察して課題を解決していきましょう。