お薦めの本 トピックス

状況により選択が変わる

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過去ブログ「考えることは観察することから始まる」で論理的思考の問題を出しました。今日は、「論理的思考力を鍛える33の思考実験」(著者:北村良子 発行所:彩図社)を紹介します。何年も前に読んで、本棚に埋もれていた本です。「7つの習慣」を探していた時に見つけました。 第1章が「倫理観を揺さぶる思考実験」ということで、インパクトが強過ぎて、途中から飛ばし読みになった本です。例を出しますね。考えてみてください。

問題1 右から石をたくさん積んだトロッコが猛スピードで暴走してきます。線路は二股になっていてその前に切替レバーがあります。現在のレバーの位置にあると、その先の5人の作業員に突っ込みます。レバーを切り替えた場合は、その先に作業員1人がいる方向にトロッコは突っ込みます。6人ともトロッコに気づきませんので、5人か1人の何れかが死ぬことになります。あなたはレバー今のままにして5人を死なせますか? それとも切り替えて1名を死なせますか?大声で知らせることはなど助ける方法はあるかもしれませんが、あなたができることは切替レバーをそのままにするか、切り替えることしかできません。

上の思考実験には正解はありません。 多数派は5人を助け1人を犠牲にする。少数派は、もともと5人の方向に向かっていた運命に合わせ、切り替えない成り行きに任せるです。1名を犠牲することは、その人の運命をあなたが切り替えることで変えてしまうことになる。つまり、自分の手で殺人に加担することは避けたい。

問題2 線路の上にある橋にあなたはいます。問題1と同様に石を積んだトロッコが暴走して、その先に5人に突っ込もうとしています。 このとき、あなたの横に大きな重そうなリュックを背負った巨漢の男が、身を乗り出して5人の作業を眺めています。トロッコには気が付いていません。この男を突き落とせばトロッコの暴走を止めることができますが、男は死んでしまいます。あなたは、男を突き落として5人を助けますか? それとも、突き落とさず、5人の犠牲を静観しますか?

今回は、突き落とさず静観する方を選びます。意図的に殺人はしたくない方を選びます。 5人を生かすか殺すか、状況により変わってしまいます。 いかがですか? 第1章は、判断し難いショッキングな思考実験でした。 他にもいろいろありますが、人間はその時の状況で思考パターンは変化します。

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