今週話題にしているトピックスは「屈辱の数学史」(著者:マット・パーカー 発行所:山と渓谷社)からヒントを得て書いたものです。 475ページもある分厚い本で、しばらく図書館から借りてきて積読状態でしたが、読み出すと私にとっては興味がある話題が一杯詰まっています。著者は元数学教師でユーチューバーとしても活躍しているようです。 本日の話題は、データの処理についてです。日本では起きがたい事象です。欧米人の名前で「Null」、「Test」、「Blank」さんの情報がデータベースにあると情報が自動的に削除されてしまう事故が頻繁に起きたそうです。 脱線しますが、地図ソフトで座標指定エラーが発生した時などに、統計処理などに支障がでないよう、形式的に実在しない陸地として、緯度・経度がゼロの「ヌル島」が設定されているようです。 この他、地図には作成者が意図的に存在しないものがたまに描かれていることもあるそうです。
Excelの事例です。「1E9」という名称をセルに入力すると「1.00E+09」のように指数として扱われてしまいます。0から始まる電話番号を入力する際には、「‘」を最初に付けて文字列であることにするかセルの表示形式を文字列にする必要がありますね。「MARCH5」や「SEP15」という遺伝子名をセルに入力すると自動的に「5-Mar」や「15-Sep」のような月日の表記に変えてしまいます。 Office系ソフトはデフォルトのままにしておくと勝手に変えてしまうので、困りますね。 データベース内では、表記次第ではデータが消滅したり自動的に書き換えられてしまうことがありますが、場合によっては多大な損害をもたらすこともあります。そのデータベースの特性に合わせたデータ管理が重要です。デフォルトのままにしない方がベターですね。