「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(著者:眞邊明人 発行所:サンマーク出版)を既にご覧になりましたか? 丁度、衆議院選挙がありますので、読んでいない方には、お勧めいたします。歴史上の有名な人物、例えば、家康、秀吉、信長はもちろん新選組まで登場してきます。 ホログラムとAIにより、性格・表情・声・信条などが再現されていますが、過去の上下関係や因縁は政治には持ち込まないように予めプログラミングされています。 コロナ禍の危機を救うべく、家康の総理大臣以下各大臣が才覚を活かして、政治を進めていきます。速い決断力・実行力など、痛快なストーリー展開ですが、後半は考えさせられる部分があります。「自由と不自由」について書かれています。自分が自由を求めれば、誰かが不自由になるというものです。 数学や統計で自由度という言葉があります。10個のうち9個を決めれば、残りは自動的に決まってしますような場合に自由度という言葉を用います。9個は自由な値がとれるが、残りの一つは9個に拘束されてしまいます。 確かにそうですね。 この本に登場する家康のような政治家が現れることを期待したいものです。 若い頃、26巻ある山岡荘八の徳川家康を読んでから、信長や秀吉より家康が好きになりました。長編ですが、一度読んでみてください。