QCストーリーの現状把握のため、検査結果情報を収集します。
資料をご覧ください → QCストーリーその4
本日使用したExcelファイル → QCストーリーワークブックその4
p.1 昨日までは、品質逸脱品に関わる現状把握のための情報を収集してきました。これらの情報を基に目標を設定します。例えば、「原因究明・確定し、品質安定化のための是正処置及び予防処置を設定する」のような目標を設定して、原因分析のステップに進みます。
p.2 再掲ですので、飛ばしてください。
p.3 Aラインについて管理図を書いてみます。規格の上下限値内には、入っていますが、UCL(Upper Control Limit, 上方管理限界)とLCL(Lower Control Limit, 下方管理限界)の線からはみ出た部分がかなり多いですね。はみ出てしまうことには原因がありそうですね。考えてみてください。品質逸脱の製品ロットNo.はどのへんでしょうか? 赤丸辺りですね。
p.4 Bラインの管理図です。UCLとLCLが、なぜこんなに狭い範囲になってしまうのでしょうか? これも考えてみてください。Aラインとの比較をしてみてください。共通している部分は何で、異なっている部分が何かをリストアップしてみてください。例えば、この波のような「うねり」の原因は何に起因しているのでしょうか? また、モウセンゴケのような模様は何でしょうか?
p.5 このページも再掲です。工程検査結果②です。抜取り検査で外観検査をした結果と、画像検査で排除した不良数を項目別にカウントした個数の情報があります。不良数をパレート図とトレンドグラフにするという課題です。
p.6 Aラインについて、不良数のトレンドグラフとパレート図を描いてみました。パレート図を見ると不良数が多い方からバリ、ヒケの順ですね。トレンドでみるとバリが多い部分とヒケが多いところに分かれているようです。 この理由はなにでしょうか? 品質逸脱のロットは緑色の〇印辺りです。現品解析で、若干バリが認められたのと相関がありそうです。 バリとははみ出た突起物、ヒケとは成形品の表面が先に固まり、内部の引っ張りにより凹みが生じた状態を呼びます。
p.7 Bラインも同様にトレンドグラフとパレート図を描きましたが、Aラインに比較すると不良数は低めです。
p.8 出荷試験全ての測定結果をヒストグラムにしてみました。 全てのデータが規格内で問題なさそうな気がしますが、なぜ品質逸脱ロットが出荷されてしまったのでしょうか? 防止するにはどうすればよいでしょうか?
p.9 上述までの状況証拠から、品質逸脱品はAラインで発生したように思えてきませんか? この確信を高めるために、工程検査結果及び出荷試験結果のヒストグラムや工程能力指数を算出してみてください。