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表面の変化を捉える

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また「めくるめく元素」(著者:宇田亮子 他 発行所:明日香出版)を読んでいると、ステンドグラス江戸切子赤色は、金のナノ粒子である話が出てきました。なぜ赤くなるか疑問に思ったので、調べてみました。「プラズモン共鳴」と言う物理現象によるものだそうです。理論的な詳細は分かりませんが、資料にまとめてみました。医療分野で利用できる話が下記動画で説明されています。3分辺りからご覧ください。抗原が近くに来て抗原抗体反応が起きると表面の反射強度が変化することで応答するセンサに応用できる説明があります。

資料はこちら → プラズモン共鳴

抗原抗体センサー等への応用動画→ https://www.youtube.com/watch?v=rlYg1U-j0L0

資料の左に江戸切子ステンドグラスの写真を載せておきます。趣のある赤色ですね。真中上の写真をご覧ください。金のナノ粒子が規則的に配列しています。3nm位のギャップがあると光がジョウゴを通過するように光が集まって蓄積します。その時に集団で振動する現象が起きます。これを「プラズモン共鳴」と呼んでいます。その際、金ナノ粒子は、緑色の光を吸収し、補色である赤色光を反射するので、赤く見えます。緑色クロロフィルと反対ですね。 この「プラズモン共鳴」は、表面に物質が近寄ると光の振動が変化しますので、例えば、抗原抗体反応を検知するセンサとして利用できます。また、金粒子が近接すると強い光を反射するので、ガン細胞の検出にも利用できるようです。

 

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